書評

「未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論」レビュー 私たちはすでに豊かである

未来改造のススメ

こんにちは。ロビン(@chiteki-robin)です。

最近kindleペーパーホワイトを購入しました。

まだ4冊しかダウンロードしてませんが…

電子書籍を敬遠してたんですが、持ってみるとすごく快適!

どんどん増え続けていく本は本好きならではの悩み。

私もこの本棚に入るだけ!と決めてますが、余裕ではみ出てますね(笑)

やっぱり紙の本に愛着があって、ページをめくるワクワク感や紙の質感や新刊のインクの匂いを感じられるのはこの上なく幸せ。

でも増え続けるしかない本で悩みたくないので、思い切って購入に至った次第です。

いつも何かしら読んでいるので、ハードカバーの本でも持ち歩いたりしてたけど、kindleの軽さが快適で快適で♪

という訳でご満悦なのです♡

 

 

「未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論」

岡田斗司夫さんと小飼弾さんの対談形式の本です。

2010年刊行と少し時間は経ってますが、共感できる部分が多かったし斬新な内容でした。

こんなモノの考え方もあるんだと、ただただ圧倒されながら完読しました。

 

 

知恵やコンテンツはそもそも無料である

2012年から音楽や映像の違法ダウンロードは処罰対象になりましたが、法律ができたからと言ってその数が減っているとは思えません。

普通にインターネットを使っている人なら、有料のコンテンツにお金を払わなくても無料で手に入れられる方法を少し調べれば簡単に見つけ出すことができます。

彼らの話によると、お金を払わないと良いコンテンツが手に入らないと思っているのは35歳以上で、それより若い世代はコンテンツにお金を払うのはバカだと考えている。タダで手に入れられるものを見つけられないのは「情報弱者」扱いされてしまうのだとか。

結局の所、法律を作っていくら取り締まっても(というか野放しの現況)キリがない状況です。

なぜこんな問題が起こるのだろうか?と考えた結論が「コンテンツは金を払うものではないということがばれてしまった」と述べてます。

 

 

絵が一枚あったとしてそれをみんなで見ても減りはしない。

ところがそれをみんなに配って見せる為には画材が必要だからお金を払ってくださいね、という理屈を通した。

その結果、本来使っても減らないはずのコトを使ったら減るものに移し換え経済モデルとして発展させた。

これがコピーライト(著作権)の本質。

昨今、それがインターネットなどのデジタル技術によって簡単にコピーできるようになってしまった。

これがコンテンツ、すなわち「コトは減らない」という本質をむき出しにしてしまったのである。

 

 

そうなるとコンテンツを作っても稼ぐことができないのか?という話に繋がってくるのですが、そこでお金を稼げなくなると考えるのでなく、「お金はそもそも本当に必要なのか?」という問いを発するべきだと小飼さんは提言しています。

 

手に入れたいモノ、コトの大半は本質的にタダなのに金が必要だと思い込んできた。

結局、僕らが欲しいものは何だったのか?

だからと言って、人間が生きていくためには、コトだけではダメで、リアルに存在するモノも必要になってくる。

 

 

私もいわゆるコンテンツを作る側の仕事をしてるので、この話は感慨深かったです。

寝る時間も惜しんで必死に書いたものが「そもそも無料」なんて言われると泣きます。

まあ確かに、この文章を読んだ所でそれ自体の価値が減ったり、消えてなくなってしまうものではない。

でもこの経済システムが変わらない限り、お金なしでは生きていけない。

じゃあ、どうすればいいの?

 

ベーシックインカムの導入

 

2016年にスイスでベーシックインカム導入をめぐる国民投票がありましたが否決されました。

日本でも橋下氏が新政策として掲げていたので、記憶に残ってる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

ベーシックインカムとは、国民一人一人に毎月決まった額を給付する仕組みで、その代わり年金や生活保護などの保証を撤廃するという制度。

小飼さんが提案している給付額は最低限の生活ができるレベルで、1ヶ月5〜6万円。

(ちなみにスイスで導入を訴えている市民団体が要求していた額は毎月約28万円でした)

これは一人当たりに給付される金額なので、5人家族なら25〜30万の給付となります。

当然、家族の人数が多い程、暮らしは楽になります。

どれだけ働いてもみんな同じ金額しかもらえない社会主義に比べ、ベーシックインカムは必要最低限のお金だから、もっといい暮らしをしたい人はどんどん働けばいいという訳です。

この制度が導入されると働かなくても食べてはいけるけど、ちょっと美味しいものは食べられない。

5万円の給付金だと恐らくこれぐらいのレベルではないでしょうか。

もしもこの制度が導入されたとしても、私は今と変わらず仕事量も減らさず同じように働きます。

でも、みんなが同じようにそうするかと言われるとここは微妙ですよね。

働くことに関してモチベーションが下がってしまう人もいると思います。

この制度のメリットは、貧困対策、社会保障制度の簡素化などが挙げられますが、デメリットはやはり財源の確保。

ベーシックインカムについて色々調べたのですが、どの専門家も「月5万円程度の給付額なら今の日本の現況で十分に対応できる」という試算をしているようです。

この本には書かれていませんが、ベーシックインカムは現金支給が基本です。

現金のバラマキとみなすこともできるので、当然批判も多いと思います。

でも根本的に「働いてちょっとした贅沢をしたい」という考えは変わらないはず。

私もベーシックインカムがうまく導入されれば、日本はすごく活気づくのではないかと思うんだけどな。

ただし、中には病気や障害で働きたくても働けない人達がいるので、すべての生活保護や医療費給付を打ち切ってベーシックインカムだけで生活するのが難しい人がいることも事実です。

「お金は出すから、あとはご自由に」と言われても、困る人達もたくさん出てくる訳ですから、そこは慎重に考えないといけないですよね。

うーん。むずかしい。

 

僕らはすでに豊かだ

 

 

すでに十分豊かなのに、僕たちは何かに脅えて、お互い奪い合って生きている。

豊かな社会とは、真っ当に働いている人が飢え死にしないで済む社会のこと。

ありあまる豊かさでなければ豊かな気がしないと思い込んでしまっている。

 

 

まとめるのが難しいこの本の内容。

モテない男性はまずばあやと付き合えばいいとか時給を80円ぐらいまで引き下げればいいとか。

書ききれないぐらいぶっとんだ内容を言ってますが、こんな事を考えてる人もいるんだ〜と関心しつつも、どうすれば人々が幸せになるのかということを真剣に考えて出た素直な想いなのだと伝わりました。

批判ばかりでは何も生まれない。

新しい選択肢を生み出していくことがきっと世の中を良くしていくことに繋がっていくと思う。

さて、kindle片手に教養を身につけますか!!