書評

「妄想銀行」レビュー 星新一の語る未来が現実になっていく

妄想銀行

こんにちは。ロビン(@chiteki-robin)です。

突然ですが、妄想は好きですか?

私は好きです。妄想だけで生きていけます。

 

ショート・ショートの神、星新一 著「妄想銀行」

1978年発行のこちらの短編集は友達から譲り受けたもの。

何回読み返してるかわからないですね。

 

40年前に書かれたストーリーが今まさに現実となっている気がします。

 

研ぎ澄まされたシンプルで平易な文体。

長い年月を経てなお、色褪せることない魅力は

無駄を削ぎ落とした「究極のシンプル」から生まれるのでしょうね。

私も文章を書く上ですごく気をつけていることです。

 

 

星新一さんはSF作家という印象が強くて、近未来を題材にした作品が多いと思われがちですが、中にはロマンチックなお話も結構あるんですよ。

 

あまりライトアップされることのないロマンチックな話を三つ。

 

さまよう犬

たった2ページのお話。

彼女が見た夢は。彼が見た夢は。

こんなことあったら素敵すぎるな〜♡

 

あまりにも話が短すぎて解説してしまうと面白くないので省略。

 

海のハープ

亜紀子は海岸でハープを手に入れる。

その瞬間からあらゆる男性にモテまくる。

でも、それはハープの持つ魅力であって彼女自身の魅力ではない。

そのことに気づき、虚しさを感じ始める。

 

本当の自分を見てくれている人はどれくらいいるのかな。

好きでもない人にいくら好かれても虚しいだけ。

大人になって初めてわかること。

でも、モテたいです(矛盾)

 

古風な愛

これはちょっと泣きそうになる。昭和色濃厚。

昭和の女の人って美しいですよね。

純愛っていいですね。

美しい死のプレゼント。

愛情はどうしていつも死に結びつくんだろう。

彼女の目に映るものはすべて美しかった。RIP

 

まあ、そんな所です。

短くてさくっと読めるので、寝苦しい夜にいかがですか?

たまにはこんな綺麗なお話を読んでピュアなハートを労りましょう。

で、妄想銀行については書かないんかい!ってことで終わります。

 

でもね。妄想って大事。

想像力が世界を動かす原動力だから。

妄想が暴走を始めると現実になって

叶うはずもないって思えるようなことでも実現するから。

あなたがこれから送る人生は、もう頭の中に映し出されている。